●知能テストbyはやし浩司
もう25年前になるだろうか。
学研から、『よくできました』というおもちゃを、発売した。
当初は(おもちゃ)ということだったが、私は本気だった。
教材にしあげた。
それぞれのテストごとにデータをとり、正解率を70%に調整した※。
が、ここにも書いたように、それから25年。
その後、『よくできました』は、代を重ね、いつの間にか他人の名前で
発売されるようになった。
(第1世代、第2世代、NEW「よくできました」までは、私の名前で発表。)
教材の世界ではよくあることである。
担当者が変わると、それまでの経緯(いきさつ)を知らないまま、
担当者が、別の人の作品にしてしまう。
(オリジナルを制作したのは、私だぞ!)
ともかくも、今度、それをHPに収録した。
題して、『幼児の知能テストbyはやし浩司』。
年齢別に、精密に制作したので、興味のある人は、一度、のぞいてみてほしい。
かなり正確に、幼児の知能を測定することができる。
『知能テスト』へは、はやし浩司のHPのトップページから、
(幼児の知能テスト)へと、進む。
もちろん無料。
こういうことは、損得を考えないでするところに意味がある。
プラス、楽しい。
(注※)市販教材を制作するときは、まず上位10%と、下位10%の子どもは、
販売対象からはずす。
残った80%の子どもたちにテストしてみて、平均点が70点前後になるように
教材のレベルを調整する。
60%以下だと、「むずかしすぎる」ということで、売れない。
80%以上だと、「簡単すぎる」ということで、これまた売れない。
若いころ、『幼児のがくしゅう』『なかよしがくしゅう』(学研)の編集を手伝って
いたとき、編集長の故・齊藤洋三氏が、そう教えてくれた。
言いかえると、市販教材で、70%前後の成績がとれれば、ほぼ平均児と判断
してよい。
とくに私が制作した教材は、そうである。
書店に並んでいる教材にはいいかげんなものが多い。
が、こと私がからんだ教材では、そのあたりを、精密に調整してある。
2009年2月22日記
|